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 第2回検討会 (2002年11月2日 場所:扇芳閣)

11月2日に2回目の扇芳閣プロジェクト会議は、扇芳閣から2名、センターから5名、建設会社から1名が参加し、進められました。

今回は改装予定になっている部屋の平面図が東京の観光設計と村瀬建設から出来上がってきたので、図面を基にして検討が進み、小上がり、お風呂の洗い場部分では色々な構想が出て個々に譲れない部分などがあり、けっこう白熱した検討会になりました。

前回は使用のなかったホワイトボードも今回は図を描いたりして使用しましたが、コピー付のホワイトボードでなかったのが残念でした。


改装予定の客室




<出席者>
・ 野原明浩(バリアフリーツアーセンター)
・ 橋本あゆみ(バリアフリーツアーセンター事務局長)
  ・ 野口幸一(バリアフリーツアーセンター副理事長)
・ 玉川敬子(バリアフリーツアーセンター)
・ 野間史郎(バリアフリーツアーセンター)
・ 谷口 徹 専務(扇芳閣)
・ 谷口志津加(若女将)  (扇芳閣)
・ 村瀬敬一 専務(村瀬建設)

<今回は観光設計が描いた6パターンの平面図を参考にしての検討会>
● 扇芳閣   ○ 伊勢志摩バリアフリーツアーセンター
<扇芳閣の意見>  
 
 観光建設からベッドの間と洗面台の下場までは何センチいるのか。
○ ベッドの間は、両サイドに80cm位あると動き易い。
○ 洗面台の下場までは65cm位有ると脚が入り易い。
 
 服掛のバーと便器の高さは何センチの物がいいのか。
○ 服掛のバーは130cm位だと、背の低い方でも使い易いです。
○ 便器の高さは1〜2cmの差が大きい
○ メーカーの推奨する障害者用は比較的便座が高く、背の低い人や女性が使いにくいため、一般便器の方が良いのではないか。
 
 露天風呂にすれば、窓から風呂越しに風景を見ることが出来る。
 
 冷蔵庫の高さは上げた方がいいのか。
○ 車椅子と同じ位の高さになるように台に乗せて貰うと使い易くなる。
 
 脱衣場に入るのに構造上の段差が出来てしまう。
○ この部分はスロープで解消する事が出来るのではないか。
 
 小上がりの高さをどれ位の高さにするのか。
○ 足の悪い方や高齢者の方が楽に立ち上がれる高すぎず、低すぎずの高さがいい。
 
 
<伊勢志摩バリアフリーツアーセンタースタッフの意見>
 
○ 露天風呂にジャグジーを付ければどうか。
 ジャグジーを付ける予定でいます。
 
○ スイッチをシーソー型にして欲しい。
 意見と同じ形態の物を探して変えて行きたい。
 
○ 深い湯船なら中に座椅子などをいれたらどうか。
 低いバスチェアはどうでしょうか。
 
○ 湯船は深いものより浅い洋式の湯船のほうが、車椅子や高齢者が、出入りするのに楽でいい。
 洋式の湯船で考えて行きたい。
 
○ 洗い場の床材が滑り難い素材だと体に傷を作り易いので、樹脂系のもので仕上げて貰いたい。
 次回の検討会に村瀬さんにいくつか素材サンプルを、持ってきて貰います。
 
○ 床材が畳だと車椅子で傷を付けてしまわないかと心配をしてしまうので、床はじゅうたんの方が動き易くていい。
 毛足の短いじゅうたんにします。
 
○ 脱衣場と洗い場が車椅子の座面と一緒の高さになっていると、湯船にも入り易い。
 意見に沿う様に進めたい。
 
○ 小上がりに座椅子が有ると体が安定するので置いて貰いたい。
 座椅子は壁の反対側に置つもりです。
壁側に置くと座椅子で壁が傷つくおそれが有るので、壁にもたれて貰います。
 
○ ドアノブをL型(レバー式)の開け易い物にすれば手に力のない方でも楽に開けられるので良い。全室変えるのが大変なら、ワンフロアーだけでも。
 ドアノブ変えるのは、とても高額になります。今のノブに取り外し可能な開け易くなるグッズが有るのでそれを利用したい。

<扇芳閣プロジェクトに参加して>

観光設計と村瀬建設の図面から色々な意見が出て、とくに風呂の洗い場の部分では色々な意見で激バトルが繰広げられたので、障害者や高齢者に使い易いお風呂が出来ると期待できます。
図面があると検討するのもやり易く、次回は立図面と平面図が、今回の意見を取り入れて出来てくるので、楽しみです。
(伊勢志摩バリアフリーツアーセンター 野原)



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