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神代温泉 五感の宿 慶泉 調査員詳細レポート

うつぼ 白杖/男/30歳 障害:視覚障害・先天性緑内障、白内障・弱視 職業:プログラマー・パソコン教師
プロフィール:生まれつき視覚に障害はあったもの、24歳まではバリバリ自転車を乗りこなしていた。白杖を二本使いこなし、大きめの文字であれば読むことは可能。小姑性格がかわれ、ヘッドハンティングで専門委員に。三重県のバリアフリーアドバイザーを受講し、現在伊勢志摩と鈴鹿・伊賀でもばりふり活動中。

調査日:2002−5−16
レポート:慶泉の調査も2回目となると、どこに何があるのか何となくわかってくる。ここの旅館は斜面に建てられているため、地下2階が露天風呂となる。地下2階に向かうエレベーターは2基あるのだが、片方にのみ音声・点字がついている。音声の付いていないほうに乗ったらどうするのか尋ねたところ、旅館の人は「案内しますから大丈夫」ということで安心した。また、各階によってエレベーターのドアの色と模様が違うという配慮がなされている。また、階段は降り始めに点字警告ブロックがあり、手すりにも点字表示があった。

  お風呂までの通路は、壁が切れているところがあり、手探りで進むのは難しいため、介助人が必要であった。お風呂場は土足厳禁だが、靴を履くところに椅子がないのはちょっと残念。また、貸切風呂については、構造の説明を受ければ、一人でも移動可能。
3階のトイレの入り口は、男女の見分けがつかなかったが、各階に様々タイプのトイレがあるため自分にあったトイレが選べそうである。


  露天風呂付き客室のエアコンは、3段階調整。呼び出しボタンがあるので間違って押さないように。客室は広く、平らなため段差の心配もなくてよい。
 また、3階の客室のエアコンも3段階調節。部屋の奥に段差があるので要注意。トイレの洗浄装置に、点字の案内があるのはありがたい。お風呂場のシャンプーとソープは固定式で、片手で使えるので便利である。


T 車椅子/男/27歳 障害:脊椎損傷
プロフィール:元大工。平成 の仕事中の事故で車椅子生活に。新庄似の男前に現在センターのトップモデル。真っ青なBbを乗りこなし、ツインバスケット(頚髄損傷バスケ)に精を出す。ここだけの話、若い頃よく立ちきゅう(酒屋に隣接した一杯飲み屋)に行ってたんだって。意外な一面だ。
調査日:2002-2-12
レポート:僕は、初めての宿泊ということでちょっと不安をかかえつつ、慶泉に泊まる事になりました。しかし、ホテルにつき調査表にもとずき色々と調査していく内に不安も少しずつ無くなり、ホテル内のバリアのなさにただ、感心させられました。

  ホテルに泊まり、自分なりに体験して気づいたことは、お風呂の大浴場に入ったのですが、手すりが浴槽にそって設置してある風呂もあるのでお年寄りやちょっと一段、段になっているのでそれが不安な方は、手すりを使えば十分に、安心して入れると思います。
  それに、下にマットをひけば下半身麻痺の方でも自分で、車椅子から地面への移動が出来るかたなら入浴可能だとおもいます(マットは、貸してもらえます)

 あと、浴衣なのですが、トイレの際にどうも邪魔になってしまいました。それとベットも手で触るのと、実際に座ってみたときの感じの違いも気になり、ハンガー位置もちょっと気にになりました(料金もちょっと・・・・・・)
しかし、おすすめの旅館に、まちがいありません。


テルニー 車椅子・杖/男/45歳 障害:脳性麻痺(アテトーゼ) 職業:自営業
プロフィール:
伊勢志摩の離島に住むという最大級のバリアの中で生活する障害者でありながら、時には函館の朝市で寿司を食し、またある時はお台場の観覧車に望み、はたまた神戸で散策し、倉敷の風情に染まるという、けっこう気ままに旅してきた先進的おじさん障害者。いささか足腰にガタが来て歩行不如意になりつつあるが、その経験にモノ言わせて、伊勢鳥羽志摩の旅のお手伝いができれば幸いです。
調査日:2002-2-12
レポート:ハートビル法誘導的基準認定観光旅館日本第一号 「五感の宿 慶泉」宿泊記


バスに乗って
 風に冷たさは残っているけれど、どこか春の雰囲気が感じられる2月中旬、鳥羽駅前からこの日の宿泊宿、「慶泉」に向かうバスに乗り込んだ。送迎用としては大型のバスは、後部からリフトが降りてきて車いすのまま乗車できるようになっていて、楽に車いす2台が並べられるスペースがあった。日常から車いすを使っている連れの一人がそのまま乗せてもらう。
 出発すると、少しまぶしいくらいの日差しの中、左手に海を見ながらバスは進んでいく。話し好きの運転手さんが、車いす使用者の要望があればこのバスで大阪や京都方面まで送迎に出向くことがあると教えてくれた。その運転手さんの運転は慎重で、カーブ手前の直線で必ずブレーキを踏んでスピードを落とし、カーブ自体ではアクセルを軽く効かせるという操作を繰り返している。これならばバスの後部が振られることも少なく、車いすに乗ったままの乗客への振動も減ることだろう。そんな、当たり前ではあるけれど重要な心遣いが嬉しく、これから泊まる旅館自体への期待もふくらんだ。
 道が「パールロード」と呼ばれる有料道路に近づくと、道路はよけいに細く、カーブも多くなる。そこでは窓外の景色もふさがれ、単なる田舎道を走ることになるのだが、パールロードに入れば景観は一転、視界に続く限りの大海原が出現する。地球の丸さが分かる水平線と、近くの磯場を洗う白い波。「これが海だ」という迫力を満喫させつつ、そこからバスは「国崎(くざき)」の集落へと下った。いよいよ慶泉に到着だ。

旅館へ
 屋根の張り出した玄関口へバスは横付けする。これならば、たとえ雨が降っていたとしても濡れることは少ない。バスの到着とともに玄関には着物姿の女将と男性従業員が並び「いらっしゃいませ」の声。歩行が困難な私がバスの降り口で「車いすを貸してください」とお願いすると、小走りに備え付けの車いすを持ってきてくれ、そのまま乗せてくれた。女将本人が介助に加わり、足載せを広げたり足を持ち上げてそこに載せてくれたりする。車いすの扱いも介助の仕方も慣れたものだった。
 車いすを押してもらい、エントランスからロビーに入る。通路は平坦で、細かな段差も少なく、快適に車いすで移動できる。喫茶ゾーンを含めたロビーは天井が高く開放的で、中央は丸く吹き抜けになっている。あちこちに花が飾られ、そこまで通ってきた海の風景、漁師町の家並みとは違う異空間を感じられる趣向だ。道路脇の慶泉を案内する看板にあった「極楽」の開始なのだろう。

 しばらくロビーで寛いだ後、今日宿泊させてもらうハンディキャップルームへと案内してもらった。途中フロントがあり、車いす用の低い記入台も用意されていたが、このフロントはほとんど不要なのだという。宿泊名簿への記入など、宿泊のための手続きはすべて客室で、宿泊客の楽な態勢で行われるスタイルなのだそうだ。
 ハンディキャップルーム(後で分かったことだが、慶泉の客室はどこでもハンディキャップルームになりえる。)はロビーと同じフロアーにあった。景観は得られないけれど、これならばエレベーターを使う回数が減り、移動がその分楽になる。ただ、客室に近づくと通路が石畳に変わり、車いすの座面に振動が伝わるのはご愛嬌か。
 あらためて書くまでもないけれど、「慶泉」はホテルではなく旅館だ。当然、客室は畳が敷かれている部分が多い。普通の旅館ならば車いすで畳に上がることはご法度で、入り口で車いすを下りるか、上がれても洗面室などの木の床の部分までしか入れない。それが常識のはずだった。ところが慶泉ではその常識が簡単に覆されていた。自由に畳の上を車いすで走れるのだ。
 引き戸になった入り口を入ると、15センチほどの高さの上がりかまちに、取り外しのできる木製のスロープが渡されている。そこを上がると、正面にフラットな床面で大きめの引き戸に仕切られたトイレ、洗面所、浴室が並び、左手に畳が敷き詰められた12畳ほどの和室がある。車いすは堂々とこの和室に乗り込んだ。乗っている方が申し訳ないほどに、車いすのタイヤが畳の面を噛む音がする。
 ついでに書けば、慶泉で車いすのまま入れるのは客室の和室ばかりではない。宴会場、会議室、大浴場の休憩室、畳のあるところどこでも断られることはない。雨の日などには車いすのタイヤカバーを貸し出してくれるが、それも強制ではなく利用者の裁量に任される。「車いすが足であるのならば、普通の人と同じようにどこでも行けるのが当たり前ですから」というのが理由だそうだ。頭の下がる理念だ。
 トイレも洗面所も浴室も十分な広さがあり、車いすで動くのに不便さはない。トイレの一方の手すりは可動式で介助にも困らないだろう。洗面所の足入れスペースや鏡の位置、浴室に備えられた浴室マットや補助椅子、浴槽の手すりの位置や太さなど、各所に配慮が感じられる。そしてもう一つ、ここには小さな露天風呂まで用意されていた。
 洗面所から続く浴室の引き戸の向い側には開閉式のドアがあり、その全面ガラスを通して小さな庭が眺められる。そしてそこには二人で入ればいっぱいになりそうな露天風呂があるのだ。実際、私は翌朝の起きぬけに、朝日を眺めつつこの露天風呂を楽しんでみた。ドアを開けるのには少し苦労するが、露天風呂に入る分には、両側に手を添えられる石もあり、楽に移動できる。外から見られないように囲われているので景色は楽しめないが、冷たい空気とともに、朝風呂の醍醐味は存分に味わうことができた。

 夜寝るとき、和室というからには布団なのだが、慶泉では、お願いすれば必要な分だけ簡易ベッドを用意してくれる。(全体の数に、もちろん限度はあるけれど。)畳に直に座ることが苦手でホテルを選んでしまう者にはありがたいサービスだ。簡易ベッドだけに固めの感触だったが寝心地はそんなに悪くなく、私は朝までぐっすり眠ることができた。

大浴場
 大浴場へ行くにはエレベーターで地下2階に下りることになるが、旅館の建物が傾斜面にある関係上、そこも地階ではなく、浴室からは外の景色も見え大きな露天風呂もある。エレベーターを出て少し通路を行くと、自動ドアで仕切られた和風の渡り廊下になっている。それなりの風情があるのだろうが、かなり距離があり、さえぎるものがないため冬は浴衣だけでは寒い。丹前が必需品だ。
 先に書いたように、大浴場もスロープなどが整えられ、どこでも、休憩所や脱衣所だけでなく浴室まで車いすに乗ったままで行けるようになっている。当然車いすが濡れることも考慮しなければならないが、たとえ脱衣所で車いすを下りたとしても段差などがないため、ゆっくり体を移動させていけば、下肢に障害があっても相当な人まで湯船に自力で行けるだろう。
 大浴場は大きく三つに分けられている。それぞれ露天風呂を持った男性用、女性用の大浴場と、ファミリーあるいは少人数向けの予約制のパーソナルな露天風呂だ。男女に分けられた浴場の方は、泡風呂や寝湯、ジェット水流の
湯などが楽しめ、サウナも併設されている。また、脱衣所には、障害者用トイレとはされていないが、ちゃんと手すりの付いたトイレもある。
 私は介助を受けながら、予約制の露天風呂を楽しんでみた。ここには、介助のための浴室用車いすがあったので、さっそくに使わせてもらった。しかし、これはタイヤなどの構造の違いで普通の車いすよりも相当に扱いにくく、介助者に苦労をかけてしまった。女性の介助者の場合、特に注意を要するだろう。露天風呂そのものは快適で、初めてと言ってもいいだろう、星空の下での入浴という、とてつもない解放感を味わうことができた。



しんちゃん 車椅子/男/41歳 障害:脊髄損傷・胸椎10・11番 職業:観光旅行業
プロフィール:平成2年、林業の仕事中の事故で脊髄損傷に。趣味の釣りは車椅子になってからも健在。海釣り歴25年のベテランフィッシャーマンは主に伊勢志摩、紀州の堤防や船着場に足を運ぶ。釣れるポイントはしんちゃんにおまかせ。車椅子テニスも7年続ける。
調査日:2002-5-16
レポート:玄関には張り出し屋根があり、雨天時も濡れずに館内に入ることが出ます。車を玄関につければ旅館の方が車を駐車場に移動してくれます。慶泉はリフト付きバスで送迎もしているので、車がなくても安心。


  館内の段には全てにスロープが付いていて、車椅子で館内を移動するのは、全く問題なかったです。

  慶泉は和風旅館なので洋室の部屋はありませんが、簡易ベッドの貸し出しがあり、畳の上を車椅子で動くことも自由に出来ます。客室は一般客室以外に障害者対応の準特別室が1階に4室、特別室が6階に2室あり、障害者用トイレも付いています。客室の上がりかまちの段には簡易スロープを取り付けてもらえ、自由に車椅子で出入りが出来ます。食事は部屋に車椅子でも利用できるテーブルも用意してもらえ、ゆっくりと頂くことが出来ます。

 各階の共同トイレにも障害者用トイレがありますので、車椅子や障害者の方も一般客室に宿泊する事が出来、こちらもスロープを付けてもらえます。
 貸切露天風呂は車椅子の方には利用し易いと思います。貸切露天風呂には移動式シャワーチェアが備えられていますが、洗い場から露天風呂へは傾斜になっているので介助者の方が女性の場合は扱いにくいかもしれません。その場合は、一般の車椅子を使うといいでしょう。バスタオルを2枚借りて、1枚を車椅子座面の部分にひくと車椅子が濡れずに済みます。大浴場も車椅子のままで入室することが出来ます。

  エレベーターのドアが各階で色が変えてあり、廊下にお香をたき、匂いを各階変えてあるなど、高齢者や視覚障害の方には優しい心遣いがしてある。障害者や高齢者に優しく泊り易い旅館でした。


ぼたんえび 車椅子/女/25歳 障害:脳性麻痺 職業:公務員
プロフィール:この間まで両杖歩行だったが、最近車椅子を購入し、TPOにあわせて使い分けしている。ずーっと家にいて特に楽しみなかったけど、いつの頃からか、(ばりふりに参加した頃からかな?)体が不自由でも楽しく出かけ、遊びに行けるように。車椅子や杖で色んなことして色んな所へ行けて嬉しい毎日。運転は上手くなくて、遠出はできないけど…伊勢志摩の景色は最高!

レポート:ゆったり、のんびり、高級感も味わいたい、そんな方にお勧めです。従業員さんも親切だし、情緒たっぷり。

 私の一番のオススメはお風呂です。ぜひ、お風呂までの景色もお楽しみください。鯉もいます。
車椅子で浴槽の横まで行ける(坂有り)家族風呂(露天)の他、男女別の大浴場(露天つき)があります。あのお風呂にゆった〜りつかっていたら、気持ちいいだろうな?(大浴場も洗い場までは車椅子の乗り入れ可能だそうです)日帰りの入浴だけでもOKという事なので、今度友達と行きたいな。大浴場は段もありますが、誰かと一緒なら安心です。

 部屋は色々あって、バリアフリーの部屋は、露天風呂があって、ステキです。が…、値段も高いので、予算に応じて…お選びください。一般客室でもお願いしたら、「手作りスロープ」を設置していただけるそうです。

 その他、ロビーから見える、夜のライトアップも素敵です。広いカラオケルームもありますよ。



TERA 障害なし/男
調査日:2002−5−16
レポート:
各階ごとにある身障者用トイレ、各エレベーターについた非常用のインターホン、広い間口の部屋等々、いたるところにバリアフリー対応がなされており、お勧めの旅館です。
調査をしているときも、宿泊客が続々と入ってきて、はやっているなあと思いました。


こじまさん 障害なし/女
調査日:2002−5−16
レポート:
現在レポートはありません。 後日公開します。


きたがわさん 障害なし/女
調査日:2002−5−16
レポート:
現在レポートはありません。 後日公開します。

 


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