観光施設バリアフリー情報
■【鳥羽市】ミキモト真珠島
最終更新日:2023年5月
ミキモト真珠島と、島へ渡るパールブリッジ
ミキモト真珠島は、1893年、御木本幸吉が世界で初めて真珠の養殖に成功した島。現在はパールブリッジで本土とつながっている。島内には真珠博物館、パールプラザ、御木本幸吉記念館の3つの建物があり、海女の実演ショーが行われ、真珠の魅力を満喫することができる。
パールブリッジへは階段もしくはエスカレーターで上がるが、車いすの方は階段昇降機を利用する。島内はスロープやエレベーターにより快適に見学できる。
補助犬はもちろん、ペットもリードをつけていれば島内の散歩OK。
障害者用駐車場 |
× |
車いす対応トイレ |
○(3ヶ所) |
貸出し車いす |
○ |
補助犬 |
◎ |
画像はクリックで拡大できます
ミキモト真珠島のあるきかた
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専用駐車場は、国道42号線から近鉄の高架をくぐり、さらに左折したところにある。係員常駐。乗用車、観光バス、マイクロバス駐車可。
専用駐車場と真珠島は、国道を挟んで向かい側になる。国道と近鉄高架の下をくぐる地下通路を通ると、真珠島の入口正面に出る。
地下通路の真珠島側のスロープは傾斜約12度と急なので、車いすの方は介助者がいたほうが良い。
もう1ヶ所の駐車場、国道42号線沿いの「ミキモトパーキング」。大きな青い「P」の看板が目印。無人の開閉バー式で、24時間利用可能。
障害者用区画はなく、真珠島までは150メートルほど歩くが、平坦な歩道を通っていける。
入場券売り場。
身体障害者手帳やミライロIDの提示により割引有り。
島へ渡るパールブリッジへはエスカレーターか階段で上がる。
2017年、車いすのままで利用できる階段昇降機が設置された。
階段昇降機の操作はスタッフが行ってくれる。
パールブリッジに到着したところ。
ブリッジを渡ったら今度は島へ下りる必要があるので、もういちど階段昇降機を使う。行き帰りで計4回昇降機に乗ることになる。
パールブリッジを下りたところに貸出し用車いすとベビーカーが用意されており、島内で自由に利用できる。
パールブリッジの出口から島内を見たところ。
傾斜約6度のスロープになっている。
まずは真珠博物館へ。
向かって右側には「雨天順路」として屋根付きの通路があるので、雨の日でも安心。
手前(写真右):真珠博物館。
奥(写真左):パールプラザ。
「真珠博物館」は国内初の真珠専門博物館。真珠のすべてが実物の資料やパネルで紹介されている。
展示は低めで車いすでも見やすい。
1階の展示室では、スタッフが真珠の養殖方法や真珠製品のできるまでについて、映像と共に解説してくれる。
巨大なシャコ貝に触れてみる視覚障害者。
ホンモノの養殖真珠か模造真珠かを当てるコーナー。真珠どうしをこすり合わせると、感触の違いがわかる。手に取って比べられるので、視覚障害者にもおススメ。
2種類の真珠に触って違いを確認している視覚障害者。
2階のアンティークジュエリーコレクションや真珠工芸品の展示コーナーは必見!
写真は真珠や貝、ダイヤモンドなどによって作られた「夢殿」。
真珠博物館エレベーター。
入口幅77センチ、幅139センチ、奥行133センチ。手すりあり、車いす用操作盤なし。
ボタンの位置が少し高いので、届きにくい場合は近くのスタッフに伝えるよう張り紙がある。
真珠博物館内車いす対応トイレは、1階エレベーター横にある。
まず、スチール製の開きドアを開け、通路を通って奥のトイレへ向かう。開きドアはやや重いので、開けにくい場合はスタッフにお願いしよう。
真珠博物館内車いす対応トイレ内部。
便器横にベビーベッドがあるため横からの移乗はできない。
真珠博物館とパールプラザは2階でつながっている。
パールプラザ2階、レストラン「阿波幸(あわこう)」入口。御木本幸吉の生家のうどん屋の名にちなんだレストラン。
営業時間:10時〜16時
「阿波幸」店内のようす。すべてテーブル席。
大きな窓からの鳥羽湾の景色を楽しみながら食事ができる。真珠を育むアコヤ貝の貝柱料理がおススメ。
テーブル下高さは61センチだが、ひざが入らない場合は、テーブルの足の下に木片をかませて高くしてくれる。5センチ高くなり、66センチになる。
パールプラザエレベーター。
入口幅88センチ、幅161センチ、奥行150センチ。車いす用操作盤あり。
パールプラザ1階のパールショップでは、広いフロアに、数千円から数千万円まで!のパールジュエリーが揃う。ミキモト真珠島だけのオリジナルアイテムも充実。
パールプラザ内車いす対応トイレ。1階にある。
便器横にベビーベッドがあるため横からの移乗はできない。
外部の海女スタンドでは、昔ながらの白い磯着を着た海女の実演が、毎日、およそ1時間おきに行われている。(荒天の場合は中止)
スタンドに向かって左側の2ヶ所にスロープがあり、上がった先に車いす用観覧席が設けられている。
スロープを上がって観覧席へ。
車いす用観覧席のようす。目の前で海女の素潜りを見学できる。
昔ながらの白い磯着を着た海女が、実際に貝を取るようすを見せてくれる。
潜って採った貝を見せてくれる海女さん。
御木本幸吉記念館。向かって右側にスロープあり。
真珠養殖の父、御木本幸吉の生涯と業績が、写真や実物資料、説明パネルによって物語られている。幸吉と妻のうめに親近感を抱ける展示が興味深い。
御木本幸吉記念館内の授乳室にはソファとベッド2台、流し台があり、授乳だけでなく、ユニバーサルシートが必要なときなど多目的に利用できる。
利用したい時はスタッフまで。島内の授乳室はここだけ。
御木本幸吉記念館内車いす対応トイレ。
広場には御木本幸吉の銅像が建つ。
海を眺めるベンチも置かれているので、建物内の展示だけでなく外の景色もぜひ楽しんで!
海を眺めながら島をぐるっと1周できる平坦な遊歩道は、散策に最適。
リードをつけていればペットの散歩もOK。
島内には花木も多く、四季折々の花が楽しめる。
建物背後の丘へ階段を上がると見晴らし台がある。
島のおよそ1/3は自然林で、「野鳥の森」と名付けられている。
島内からパールブリッジへの帰り道。
傾斜約11度とやや急なので、車いすの方は介助者がいたほうが良い。
施設詳細
基本データ
住所 |
〒517-8511 鳥羽市鳥羽一丁目7-1 |
TEL・FAX |
TEL:0599-25-2028 FAX:0599-25-2655 |
公式サイト |
http://www.mikimoto-pearl-island.jp
(外部サイト・別ページが開きます) |
営業時間 |
9時〜17時(季節により変動あり)
※入場券売り止めは閉場時間60分前 |
休館日 |
毎年12月第2火曜日から3日間
(2023年は、12月12〜14日) |
料金
(2019年10月改定) |
大人1,650円 小人(小・中学生)820円
20名以上は団体割引あり
障害者割引:大人900円 小人(小・中学生)450円
本人および介助者1名を割引。障害者手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳、またはミライロIDの提示要。 |
アクセス |
JR・近鉄鳥羽駅より、徒歩約7分 |
駐車場 |
2ヶ所(専用駐車場とミキモトパーキング)あり。
障害者専用駐車区画はなし。
普通車2時間600円、1時間延長ごとに200円。 |
貸出し・サービス |
車いす約8台、ベビーカー約10台 無料 |
車いす対応トイレ |
3ヶ所(真珠博物館1階・パールプラザ1階・御木本幸吉記念館) |
ユニバーサルシート |
御木本幸吉記念館内の授乳室にあるベッドを利用できる |
オストメイト |
なし |
補助犬 |
OK!(ペットもリードを付ければ入場OK!) |
レストラン |
あり
全テーブル席。車いすでもテーブルに足が入るように、木片をかませてくれる |
おすすめポイント
真珠博物館での、天然真珠を用いたアンティークジュエリーの展示や、明治から昭和初期にかけて製作されたミキモトクラシックのジュエリーコレクション、真珠をふんだんに使用した美術工芸品など、ここでしか見られない逸品の数々は必見。
また、ショップではお手頃な価格から目の保養になる数千万円のものまで、多彩なパールジュエリーが揃う。
島のおよそ1/3は、樹齢200年を越すマツやカシノキなどが生い茂る自然林で、野鳥の住処にもなっており、島全体が海を望める美しい散歩道になっている。
ペットは、ケージに入れなくても、レストラン以外ならリードをつけていれば入場OKなので、一緒に島内の散歩を楽しめる。レストランには待機用ケージの用意あり。
注意点
- 車いすの方が多数の場合、パールブリッジへの階段昇降リフトは1台ずつ乗るため時間がかかるので、時間に余裕を持っておこう。
- 見晴らし台へは階段のみ。
MAP
「ミキモト真珠島」を中心にして拡大表示するにはこちら(別ページが開きます)
調査員レポート
調査員OK(簡易電動車いす利用) 調査日:2013年11月20日
電動車いすでの移動は不自由なく回る事ができた。
敷地内は、屋根が付いているので、雨の日でも見て回る事ができる(一部屋根なし)。
館内のトイレも、ゆったり使える。
小さい子供を連れていても安心。1部屋が授乳やオムツ替えにも便利な場所があり、休憩できる。
レストランの中も工夫されていて、通常車いすだと景色の悪い場所に案内されたりするが、空いていれば景色の良い席に案内してくれて、テーブルの高さを車いす用に合わせてくれる。どこの施設に行っても、こんな素敵なサービスはないと思う。
段差はなく、隣のテーブルとの間隔も問題ない。
販売されている真珠は、自分用に、お土産に、お手頃価格から高級品まである。
見ているだけでも幸せな気持ちになる。
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