観光施設バリアフリー情報
■【鳥羽市】鳥羽市立海の博物館
最終更新日:2023年9月
海の博物館 展示B館
カツオ一本釣り漁のようすを再現した
迫力ある展示のようす
「海と人間」の長く深い歴史がテーマの博物館。「うみはく」の名で親しまれている。
全国から集められた木造船や漁具、海女に関する展示などに触れると、私たちと海との関係性に興味が湧いてくる。
展示棟は5棟あり、棟から棟への移動時は外部を通る。急な坂もあるため、車いすの方は介助できる同行者と一緒に訪れるのがおすすめ。
土日祝や長期学校休暇のときには、海を身近に感じられるさまざまな体験メニューも用意される。
次回定期休館 2024年12月26日(木)〜12月30日(月)
障害者専用駐車場 |
× |
車いす対応トイレ |
× |
貸出し車いす |
○(2台) |
補助犬 |
○ |
画像はクリックで拡大できます
海の博物館のあるきかた
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駐車場は道を挟んで反対側にある。砂利敷きで舗装されていない。30台程度駐車可能。障害者用駐車場はない。
駐車場から建物へは、砂利敷きの中のコンクリートの道を歩いていく。
博物館全体入口。
入口幅116センチ、自動引戸。段差なし。
車いすの方は、入口右側の受付カウンターで、車いす用ルートが示された案内マップを受け取ろう。
以下、車いす用ルートにしたがって案内します。
館内用の車いすの無料貸し出しあり。受付カウンターで申し出を。
展示棟は5棟にわかれていて、入口は展示A館となる。
A館では主に、海にまつわる祭りや信仰、海の環境などについて展示している。
鳥羽市の会社が開発し、昭和33年に完成した潜水艇「白鯨号(右)」。青函トンネルや明石海峡大橋の海底調査などで活躍した。
中に入ることができるので、はしごを上がれる人はぜひ挑戦してみて。
A館を出てB館方面に向かう出入口。手動引戸、段差なし。自閉機能付きだが、全開ストッパー機能はない。
棟から棟への移動時は外部を通るため、出口には傘が用意されている。
展示B館外観。
写真中央の入口は、B館の2階にあたる。入口幅116センチ、手動引戸。
左上に3階部分の入口が見える。
B館は、入ったフロアが2階にあたる。
B館は、伊勢志摩の漁や海女がテーマ。実際に使われていた漁具や、漁のようすを再現したジオラマが並ぶ。空中にはカツオ一本釣り船が。
B館館内のスロープ。このスロープで1階に下りる。
長さ約20メートル、斜度5度(8%、1/12)。
魚市場でのカツオの水揚げのようすを再現したジオラマ。
細かい部分まで作りこまれていて楽しい。
全体的に展示位置は低めで、車いす使用者はもちろん子どもにも見やすく、興味を惹くつくりになっている。
海女漁のようすを再現した展示。
実物大の海女小屋は中に入ることができる。小屋の中では方言で語り合う海女さんの声が聞ける。
B館1階の出口。幅89センチ、片開き戸。鉄製でかなり重いので、手をはさまないよう注意。
ドアから出たところに5センチの段差あり。
B館1階出口から、B館3階・船の棟方面への上り坂。長さ約40メートル、斜度8度(14%、1/7)と長く急。
途中に平らな部分もないので、車いすの方は介助できる同行者がいないと厳しい。
坂道を上りきったところに、B館3階の入口がある。
体験学習館と船の棟も、B館3階と同じレベルにある。
体験学習館 外観。
1階は体験学習室。入口幅76センチ。
2階は特別展示室。通常は階段で上がるが、奥にまわるとスロープあり。
体験学習室では、土日祝や長期学校休暇時期に、貝紫染め・海藻おしば・ジェルキャンドル作り・貝殻のストラップ作りなどが開催されている(別途有料)。
車いすでの体験もOK。テーブル下高さ56センチ。
ジェルキャンドル作り体験のようす。
砂や小さな貝をガラス容器に入れ、ジェルで固める。予想以上に簡単に、素敵なキャンドルが完成!
体験学習館2階の特別展示室へのスロープ。長さ約40メートル、幅120センチ、斜度5度(8%、1/12)。
3ヶ所ほど踊り場はあるが距離が長いので、車いすの方は介助できる同行者がいたほうが良い。
スロープ上部に木製の手動引戸があり、ここから2階へ入れる。
入口幅119センチ、段差なし。
船の棟(重要文化財収蔵庫)へ向かう通路。幅100センチ。車いすどうしでのすれ違いができないので注意。
船の棟入口。外部に16センチ+18センチの2段の段差あり。
入口の扉は、公開時間中は開放されている。
船の棟 入口ホール。
ここで靴を脱ぐ。車いすはそのままでOKだが、高さ12センチ・幅56センチのかまちを越えなければいけない。
収蔵庫入口を内側から見たところ。
入口は両開きドア。幅は、両開きで142センチ、片開きで71センチ。段差 外側6センチ、内側14センチ。
収蔵庫には、実際に使われていた80隻あまりの木造船が展示されている。歴史の刻まれた船の展示は圧巻。
展示A館外観と、A館2階入口(右側)。ここからA館2階へ入れば、ぐるりと一回りして戻ってきたことになる。
A館の3階のみ、16段の階段しかないため、階段を上がれない方は見学できない。
フォトギャラリー外観。
A館2階を通り抜けた先にある。
三重大学の海女研究センターが併設されている。
フォトギャラリー入口。
入口幅116センチ、手動引戸。段差6センチ。
フォトギャラリーでは、海をテーマにした写真展や企画展が開催されている。
フォトギャラリー内に、おむつ替えコーナー兼授乳室がある。
A館入口左側のミュージアムショップ。海の博物館でしか買えないオリジナル商品も多く揃う。人気ナンバーワンは、うなぎのぬいぐるみ。
A館1階男女トイレ入口。
入口は、男女とも幅71センチ、片開きドア。段差なし。
ドアはやや重く、全開で止まらないので注意。
男性用トイレ内部。
個室ドア幅56センチ。
2室ある洋式個室のうち左側の1室は、向かって左側にL型手すり有り。
手すり付き個室のドア横袖壁は、下の金具を上げると開くので、入口幅79センチの親子開きドアにできる。
ただし、メインのドアが内開きのため、個室内に車いすを入れたままではドアを閉められない。同行者が車いすを引く必要がある。
女性用トイレ内部。
個室ドア幅56センチ。
3室ある洋式個室のうち右側の1室は、向かって右側にL型手すり有り。
手すり付き個室のドア横袖壁は、下の金具を上げると開くので、入口幅79センチの親子開きドアにできる。
ただし、メインのドアが内開きのため、個室内に車いすを入れたままではドアを閉められない。同行者が車いすを引く必要がある。
「カフェあらみ」外観。
博物館メイン入口の向かい側にある。カフェだけの利用もOK。
営業時間10時〜16時、火曜定休。
「カフェあらみ」入口。
幅116センチ、自動引戸。段差なし。
テーブルは3種類あり、テーブル下高さは62〜66センチ。
メニューは軽食の他、海藻を使った自家製スイーツなど。
施設詳細
基本データ
住所 |
〒517-0025 三重県鳥羽市浦村町大吉1731-68 |
TEL・FAX |
TEL:0599-32-6006 FAX:0599-32-5581 |
公式サイト |
http://www.umihaku.com/(外部サイト・別ページが開きます) |
営業時間 |
3月21日〜11月30日 9時〜17時
12月1日〜3月20日 9時〜16時30分
※入館は閉館の30分前まで ※船の収蔵庫は16時まで |
休館日 |
6月26日〜6月30日、12月26日〜12月30日 |
料金 |
大人(18歳以上)800円、学生 400円
障害者割引:当事者と介助者1名 半額 |
アクセス |
- 伊勢自動車道伊勢ICからパールロード経由で約40分。
- JR・近鉄鳥羽駅より、かもめバスにて約35分。
平日は「海の博物館東」下車後徒歩約10分(注:バス停から博物館へは下り坂)、土日祝は「海の博物館」下車後すぐ。
|
駐車場 |
あり |
貸出し・サービス |
車いす2台 |
車いす対応トイレ |
なし |
ユニバーサルシート |
なし |
オストメイト |
なし |
補助犬 |
OK |
レストラン |
カフェあり |
おすすめポイント
どの展示も興味深いが、魚屋の店先風に並べられた本物そっくりの魚の模型や、漁のようすや漁村の生活風景を再現した精密なジオラマは必見。特にジオラマは、細かなところまでリアルに作られていて、見ていて飽きない。
実物の漁具や信仰の用具など、重要有形民俗文化財も多数収集されており、民俗学が好きな人にはたまらない博物館でもある。
展示位置が低く、車いすでも見やすいことも嬉しい。館内の撮影も自由にできる。
エレベーターはないが、車いすの方でもスロープや坂道を利用して、ほとんどの場所へ行けるように作られている。受付カウンターで車いす用ルートのマップを渡してくれるので、ルートに沿って進もう。ただし勾配のきつい場所もあるので、車いすの方は坂道や段差の介助ができる同行者とともに訪れるのがおすすめ。
「日本建築学会賞」ほか、さまざまな賞に輝いた建築も見もの。
ゆっくり時間を作って訪れたい施設だ。
注意点
- ほとんどの出入口は手動引戸で、幅はじゅうぶんあるが、やや重い。また、「全開ストッパーのない自閉機能付き」の箇所が多いので、はさまれないよう注意。
- 棟から棟への移動は外部を通る。雨の日は雨具を用意して。
- B館1階からB館3階方面への坂はとても急。手動車いすの場合、よほど力のある方でないと、一人で上がるのは困難。簡易電動車いすの方でも、前輪が浮く場合があるようだ。介助できる人と一緒に訪れる方が良い。
- 一般的な広さの車いすトイレはない。最寄りの車いすトイレは、鳥羽展望台になる。
- 「かもめバス」は、博物館のすぐ前に停まるのは土日のみ。平日の最寄りバス停「海の博物館東」で下車した場合、坂道を約10分歩くことになるので注意。
MAP
「海の博物館」を中心にして拡大表示するにはこちら(別ページが開きます)
調査員レポート
調査員OK(簡易電動車いす利用) 調査日:2014年2月24日
海の博物館での「ジェルキャンドル」作り体験に参加した。
歩ける方は館内を通って、車いす利用者は、階段が上がれないため、少し遠回りして向かう。途中、B館から一度外に出なければいけないが、その出入口には5センチの段差があり、私は一人では困難だった。
外に出ると、とても急な坂道がある。手動車いすのM君は、介助がなければ上がる事はできなかった。簡易電動車いすの私は、前輪が浮き上がってしまい、後ろを介助してもらった。
坂道を上がりきると、ジェルキャンドル作りをする「体験学習館」が見えてくる。
建物に入ると、目移りするほどの種類の材料が、机の上に置かれていた。好きな形の入れ物を選び、キャンドルの芯が固定されるくらい砂を入れる。その後、貝殻などいろんな材料の中から、好きな材料を入れていく。透明のジェルを3分の1流し入れ、少し待つ。固まったら、同じ要領で飾りつけをし、最後に色を付ける。
私は、縁に飾りのある入れ物を選び、色付けはグリーンにした。なかなかの出来栄え!
左手しか動かないので、物作りなんて無理と思っていたが、すごく楽しく参加することができた。
体験のあとは、館内の展示物を見たり、触ったりと楽しんだ。手作りだという潜水艦は中に入る事もできて、私は入れないので、Yさんに入ってもらった。とても楽しそうに中ではしゃいでいた。一度は、目で見て体験することをオススメしたい!
上記のバリアフリー情報は、すべて伊勢志摩バリアフリーツアーセンターが実際に現地調査を行い、蓄積してきたものです。
バリアフリー情報についてのご質問は、どうぞお気軽に伊勢志摩バリアフリーツアーセンターへ メール、またはお電話 0599-21-0550 ください。
(バリアフリー情報以外の営業内容については、各施設へ直接お問い合わせください。) |