観光施設バリアフリー情報
■【伊勢市】伊藤小坡(いとうしょうは)美術館
最終更新日:2022年9月
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猿田彦神社宮司の長女として生まれ、明治から昭和にかけて京都画壇の中心として活躍した女流画家、伊藤小坡(いとうしょうは)の作品を主に展示している。
平成23年4月、今までのロビーを展示空間に改装。展示点数は、これまでの約2倍となった。
また、学習室も新設され、映像資料や美術図書を楽しめるほか、美術講座や美術相談も定期的に開催されている。
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障害者専用駐車場 |
○ |
車いす対応トイレ |
○ |
貸出し車いす |
× |
補助犬 |
○ |
画像はクリックで拡大できます。
伊藤小坡美術館のあるきかた
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道路からの美術館入口
猿田彦神社から徒歩約3分、牛谷坂と呼ばれる急坂の途中に建つ
。道路から敷地へも急勾配なので注意。 |
駐車場
ほぼ平坦。8台分のスペースあり。 |
障害者専用駐車場
駐車場いちばん奥(建物入口近く)に、1台分のスペースあり。 |
伊藤小坡美術館入口
土蔵をイメージした建物。
入口まで段差なし。 |
入口自動ドア
幅90センチ、段差なし。 |
学習室入口
入口正面にある学習室。以前の事務所部分が改装された。 |
学習室内部
まずここで、紹介映像(8分間)を見せていただいてから作品を鑑賞すると、製作背景なども知ることができ、深く楽しめる。
また、約500冊の美術図書の閲覧も自由に可能なほか、休憩スペースとしても利用可。 |
改装された展示スペース
以前のロビーを展示空間に改装し、新収蔵品の大作「幻想」をはじめ、四季折々の作品を展示している。
(写真撮影は禁止です) |
展示スペース
館内はすべてバリアフリーで広く、車いすでも動きやすい。
代表作以外は、年4回ほど展示替えを行っているそうだ。
(写真撮影は禁止です) |
トイレ入口
男女別のトイレの他、車いす対応トイレもあり。 |
車いす対応トイレ入口
幅85センチ、引戸。 |
車いす対応トイレ内部 |
車いす対応トイレ便器
便器はバリアフリー型。
緊急ボタンの位置が高いが、ひもを長く伸ばしてくれてある。
水洗方法はくつべら式。 |
日本庭園への入口
庭園地面は砂利だが、入口はきちんとスロープになっているのが嬉しい。 |
日本庭園
後ろの山を借景にした、こじんまりした庭が落ち着ける。野鳥もいろいろ来るという。 |
施設詳細
基本データ
住所 |
〒516-0026 伊勢市宇治浦田二丁目4-65 |
TEL・FAX |
TEL:0596-22-2554(猿田彦神社) FAX:0596-28-9955(猿田彦神社) |
公式サイト |
伊藤小坡美術館公式サイト(外部サイト)
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営業時間 |
午前9時30分〜午後4時 |
休館日 |
毎週月曜日・火曜日 |
料金 |
大人 300円、高大生 200円、小中生 100円
障害者割引あり 大人300円→200円 |
アクセス |
バス:三重交通バスで、猿田彦神社前バス停下車 徒歩約3分
車:伊勢自動車道伊勢西IC下車後、約1km
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駐車場 |
無料 乗用車8台、障害者専用駐車場1台 |
貸出し・サービス |
なし |
車いす対応トイレ |
1ヶ所 |
介護ベッド |
なし |
オストメイト |
なし |
レストラン |
なし |
補助犬 |
OK |
おすすめポイント
小規模な美術館だが、館内はすべてバリアフリーで広く、車いすでも動きやすい。
館内はやわらかな光につつまれて居心地が良く、鑑賞や学習で長時間過ごす方がたくさんいる、というのもうなずける。
学芸員さんが居て時間のあるときには、作品解説をしていただくこともできる(原則として事前申し込み要)。
庭園から、神路山や鼓々岳などの伊勢の緑の山々を眺めるのも楽しい。
小規模だからとあなどらず、時間を取って訪れたい場所だ。
定期的に、伊藤小坡をはじめ伊勢にゆかりの深い作家や作品をテーマとした美術講座や、なんでも美術相談タイムを実施しており、美術サロンとしての役割も担っている。
注意点
猿田彦神社から徒歩3分ほどだが、かなり急な坂の途中にある。車いすや足の不自由な方は、車移動がおすすめ。
MAP
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調査員レポート
調査員OK(簡易電動車いす利用) 調査日:2013年12月4日
副館長さんに熱く語っていただき、話を聞いているだけで、小坡の人生が浮かんでくる。説明を聞きながら、未知の世界へ引き込まれていった。
小坡は、20歳で京都に出て、30歳で画家の卵に。大正から昭和へと時代が移り変わると共に、小坡の絵に対する線も変わってきたそうだ(初めはぼやけていた物が、だんだんと一本一本のしっかりした線になってきた)。絵を見るだけで、素人の私にも違いは分かった。
小坡の家族は、祖父、弟、ご主人までもが画家だった。
ご主人と小坡の共作も展示されている
(季節によって展示物は変わる)
。
小坡美術館は、季節が変わる度に行ってみたくなる場所。館内を一緒に回って案内してくれた副館長さんは、とっても魅力的な方でした。
調査員YY(障害なし) 調査日:2013年12月4日
副館長のご好意で、作品について詳しい説明を聞くことができた。
伊藤小坡の幼少時からの秀でた技術とセンス。働く女性が成功することがイコール誹謗中傷につながる時代に、何も反論せず静かにただ素晴らしい作品を作りつづけていた小坡に見習うべき強さを感じた。
彼女の夫・祖父も素晴らしい作品を残しており、特に祖父のストレートに心にぶつかってくるタッチと、小坡のやわらかさとの対比が印象的だった。
また、彼女を残して他界した夫と一緒に描いた絵を、記憶だけを頼りに小坡ひとりで描いた作品は、ふさの色以外は全く一致しており、その記憶力と夫を想う気持ちの深さに驚かされた。
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